近年、子供が携帯電話における有料サイトを使いすぎて高額の請求が来てしまったというニュースをよく聞くことがあります。

■参考:携帯で無料ゲームをしたら高額請求が!相談件数は昨年の3倍超

これらのニュースを見て、自分は過去にも同じようなニュースがあったなあというのを思い出しました。それは携帯電話どころかネットが普及する前、1990年頃の話。そしてその時問題になったものの名前は「ダイヤルQ2」。

ダイヤルQ2はNTT(東日本、西日本)が行っていた電話による情報料代理徴収サービス。正確な名称は「ダイヤルキュー」であり、表記もQの2乗なのですが、ここでは仕様上、以下「Q2」と表記させていただきます)。これは電話による一般的なサービスを使った事業のためにNTTが開始したものと言われていますが、サービス開始後、意外な方向でその名前が広まってゆくことになります。

今日は、そのダイヤルQ2がどういうものであったのか、そして今はどうなったのかということを書いてゆきたいと思います。

※この文章は2010/11/21に執筆したものを、2014/12/20に加筆修正したものです。
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