私が子供だった昭和60年代前後はインターネットは一般家庭において存在せず、通信と言えば固定電話オンリーでした。そして情報源といえば、新聞や雑誌、そして何よりテレビへの依存度が今とは格段に違いました。まだ金銭的に余裕がなく、本屋雑誌を買うにも制約がある子供となれば特に。
そんな1980~90年代、午後5時~6時という時間帯は小学生くらいの子供にとっては外からの遊びにから帰ってきて、親は夕飯の支度や仕事でテレビの前におらず、テレビを占有していた時間帯でした。その時間帯、東京はじめ首都圏で何度も再放送が流されていたアニメがあります。それは有名な『ルパン三世』。
そしてアニメのみならず、この時間帯に流れていた数々のCMもかなり印象深いものでした。
『ルパン三世』は私達の世代にとっては有名なアニメですが、多くの人にとってははじめて放映された時よりも、その後の再放送でよく見た、もしくは知ったという人が多いのではないでしょうか。これは本放送が夜7時台の放送だったのに対し(これは地方によって異なるでしょうが)、再放送が前述のように午後5時台、それも何度も何度も繰り返し放映されたため。
自分は東京育ちですが、家のテレビのパターンとしては、午後4時台にTBSで再放送される『大岡越前』や『水戸黄門』といった時代劇や、『西遊記』(堺正章主演)などドラマの再放送が流れており、次いで午後5時台から日本テレビでのアニメ、その後半30分から午後6時までに『ルパン三世』、そして6時台のニュース(時代によっては『パオパオチャンネル』というテレ朝の子供向け番組)に繋がるパターンでした。巨人戦のナイターがゴールドカードとして、他の番組を中止にして毎日のようにテレビで流れていた時代です。
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その『ルパン三世』の放映される時間帯、通称「ルパンタイム」(勝手につけた)ですが、提供している企業も同じ企業が多く、そこの商品のCMが繰り返し放映されていました。有名な「ルパンルパ~ン♪ ……あり?」という車への乗り込み失敗クレジットの合間に流れていたものです。
それらは何度も見ていたせいもありますが特徴的なものが多く、今でもネタとして語り継がれているものも多いです。
現在も関東圏では代表的なカップ焼きそばである『ペヤングソース焼きそば』ですが、立川志の輔になる前に有名な柔道部のCMというのがあります。一定の年代以前の人ならご存じの方も多いでしょう。
このCMはかなり長い間やっていたのですが、それを放映していたのがこのルパンタイムだったことも知名度を上げた要因ではないかと思います。
ペヤング製品は他にもこの枠でCMを行っていました。ワンタンやわかめラーメンなど。
ちなみにペヤングは数年前に異物混入問題で一時期販売停止しておりましたが、現在でもペヤングも、そして発売元まるか食品もちゃんと存在しています。
カネボウ系の製菓会社であったベルフーズですが、ここからはなんか不思議なお菓子が出るので有名でした。代表的なものとしては『ねるねるねるね』『カチンカチン』『つぶつぶぽっこん』。それらのCMもここでやっていました。
その後ベルフーズはカネボウフーズと名前を変えた後カネボウから離れ、現在はクラシエフーズ株式会社として存在しています。ねるねるねるねも製品ラインナップに現存しています。
■お菓子|クラシエ
サッポロ一番の発売元、サンヨー食品から出ていた、志村けんを起用した子供向けインスタント麺がケンちゃんラーメン。一部地方で有名な「金ちゃんラーメン」とは異なります。
このCM、かなり長期間やっていたのにもかかわらず、ずっと「新発売」というテロップが出ていたので、ツッコミどころのひとつになっていました。
サンヨー食品は現存してサッポロ一番を出していますが、ケンちゃんラーメン自体は販売終了しております。
以前このブログでも書きましたが、街中に存在する真っ赤なおもちゃ自販機であるコスモス。それのCMをこの時間帯にかなりやっていた記憶があります。どうなったかは以下に。
■「ロッチ」のシールを売り出したコスモスはその後どうなったか : Timesteps
ほか、製菓系のものはけっこうやっていた記憶があります(当時シールがブームとなった『ビックリマンチョコ』とかもやっていたかも)。
あと、トミー(現タカラトミー)のプラレールなどの玩具CMもやっていたような記憶があります(このへん他の時間帯と混同しているかもしれませんが)。
以上書いてきたのは私が育ってきた首都圏あたりの番組でのものですが、あとで話に聞いたところによると、他府県では必ずしも「ルパンタイム」が存在していなかったというのはよく聞きます。代表的なのは、大阪方面ではルパンではなく『じゃりン子チエ』の再放送が何度もなされていたとか、ちょっと時代は進んで1990年代になりますが、『ちびまる子ちゃん』が静岡では繰り返し再放送をされていたという話を聞きます。
やはりそれを見て育った子ども(現大人)も、印象に残っているCMなどあるのか気になるところです。
このように、当時はテレビが娯楽として必須で、それを見て育ってきたのだなと思います。故にその当時のCMも番組同様記憶に残っているのでしょう。
だけど今の子供はどうなのでしょうか。何か記憶に残るものがあるのかもしれませんし、テレビのチャンネル増加やインターネットの普及など、娯楽も多様化してきたことや、塾など生活形態が変化したのもあり、そもそもテレビを見る習慣自体がなくなっているのかもしれません。このへん何年か後にどんなものが印象に残っているか調べてみるとおもしろそうです。
そんな1980~90年代、午後5時~6時という時間帯は小学生くらいの子供にとっては外からの遊びにから帰ってきて、親は夕飯の支度や仕事でテレビの前におらず、テレビを占有していた時間帯でした。その時間帯、東京はじめ首都圏で何度も再放送が流されていたアニメがあります。それは有名な『ルパン三世』。
そしてアニメのみならず、この時間帯に流れていた数々のCMもかなり印象深いものでした。
『ルパン三世』が首都圏でしきりに再放送されていた時代
『ルパン三世』は私達の世代にとっては有名なアニメですが、多くの人にとってははじめて放映された時よりも、その後の再放送でよく見た、もしくは知ったという人が多いのではないでしょうか。これは本放送が夜7時台の放送だったのに対し(これは地方によって異なるでしょうが)、再放送が前述のように午後5時台、それも何度も何度も繰り返し放映されたため。
自分は東京育ちですが、家のテレビのパターンとしては、午後4時台にTBSで再放送される『大岡越前』や『水戸黄門』といった時代劇や、『西遊記』(堺正章主演)などドラマの再放送が流れており、次いで午後5時台から日本テレビでのアニメ、その後半30分から午後6時までに『ルパン三世』、そして6時台のニュース(時代によっては『パオパオチャンネル』というテレ朝の子供向け番組)に繋がるパターンでした。巨人戦のナイターがゴールドカードとして、他の番組を中止にして毎日のようにテレビで流れていた時代です。
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ルパンタイムに流されていたCM
その『ルパン三世』の放映される時間帯、通称「ルパンタイム」(勝手につけた)ですが、提供している企業も同じ企業が多く、そこの商品のCMが繰り返し放映されていました。有名な「ルパンルパ~ン♪ ……あり?」という車への乗り込み失敗クレジットの合間に流れていたものです。
それらは何度も見ていたせいもありますが特徴的なものが多く、今でもネタとして語り継がれているものも多いです。
ペヤング
現在も関東圏では代表的なカップ焼きそばである『ペヤングソース焼きそば』ですが、立川志の輔になる前に有名な柔道部のCMというのがあります。一定の年代以前の人ならご存じの方も多いでしょう。
このCMはかなり長い間やっていたのですが、それを放映していたのがこのルパンタイムだったことも知名度を上げた要因ではないかと思います。
ペヤング製品は他にもこの枠でCMを行っていました。ワンタンやわかめラーメンなど。
ちなみにペヤングは数年前に異物混入問題で一時期販売停止しておりましたが、現在でもペヤングも、そして発売元まるか食品もちゃんと存在しています。
ベルフーズの菓子
カネボウ系の製菓会社であったベルフーズですが、ここからはなんか不思議なお菓子が出るので有名でした。代表的なものとしては『ねるねるねるね』『カチンカチン』『つぶつぶぽっこん』。それらのCMもここでやっていました。
その後ベルフーズはカネボウフーズと名前を変えた後カネボウから離れ、現在はクラシエフーズ株式会社として存在しています。ねるねるねるねも製品ラインナップに現存しています。
■お菓子|クラシエ
ケンちゃんラーメン
サッポロ一番の発売元、サンヨー食品から出ていた、志村けんを起用した子供向けインスタント麺がケンちゃんラーメン。一部地方で有名な「金ちゃんラーメン」とは異なります。
このCM、かなり長期間やっていたのにもかかわらず、ずっと「新発売」というテロップが出ていたので、ツッコミどころのひとつになっていました。
サンヨー食品は現存してサッポロ一番を出していますが、ケンちゃんラーメン自体は販売終了しております。
コスモス
以前このブログでも書きましたが、街中に存在する真っ赤なおもちゃ自販機であるコスモス。それのCMをこの時間帯にかなりやっていた記憶があります。どうなったかは以下に。
■「ロッチ」のシールを売り出したコスモスはその後どうなったか : Timesteps
その他
ほか、製菓系のものはけっこうやっていた記憶があります(当時シールがブームとなった『ビックリマンチョコ』とかもやっていたかも)。
あと、トミー(現タカラトミー)のプラレールなどの玩具CMもやっていたような記憶があります(このへん他の時間帯と混同しているかもしれませんが)。
大阪では『じゃりン子チエ』?
以上書いてきたのは私が育ってきた首都圏あたりの番組でのものですが、あとで話に聞いたところによると、他府県では必ずしも「ルパンタイム」が存在していなかったというのはよく聞きます。代表的なのは、大阪方面ではルパンではなく『じゃりン子チエ』の再放送が何度もなされていたとか、ちょっと時代は進んで1990年代になりますが、『ちびまる子ちゃん』が静岡では繰り返し再放送をされていたという話を聞きます。
やはりそれを見て育った子ども(現大人)も、印象に残っているCMなどあるのか気になるところです。
今の時代の子供はどうだろうか
このように、当時はテレビが娯楽として必須で、それを見て育ってきたのだなと思います。故にその当時のCMも番組同様記憶に残っているのでしょう。
だけど今の子供はどうなのでしょうか。何か記憶に残るものがあるのかもしれませんし、テレビのチャンネル増加やインターネットの普及など、娯楽も多様化してきたことや、塾など生活形態が変化したのもあり、そもそもテレビを見る習慣自体がなくなっているのかもしれません。このへん何年か後にどんなものが印象に残っているか調べてみるとおもしろそうです。