さて、この一週間、過去にここで扱ったニュースの続報が次々に入ってきました。

まずはこれ。

■槇原敬之へ松本零士から賠償金220万円の判決下る:芸能:スポーツ報知 ※リンク切れ
■参考:銀河鉄道999裁判(槇原敬之盗作騒動)はそれからどうなったのか : Timesteps

例の盗用裁判が決着し、「盗用とまでは言えない」と槇原氏側の勝訴。上のを書いた当時だと、和解手続きって書いてあったのですが、どうやらそちらは著作権違反のもので、こちらは名誉毀損による反訴のほうみたいです(コメントより)。

そしてもうひとつのニュースは、ジンバブエのことについて。
One Million Dollars
One Million Dollars / barbourians



ジンバブエのインフレは収まったのか


まず今までの。
ジンバブエはあれからどうなったのか : Timesteps
ジンバブエのハイパーインフレで、とうとう「垓」という単位が見えた : Timesteps
ジンバブエのハイパーインフレに変化の兆し? : Timesteps

前に今まで高みを目指してインフレ一直線だったグラフが、失速して下りに転じたことを書きました。さて、それからこちらのインフレはどうなっているのか。
まず、前にも参照したところから。

■OMIR ※リンク切れ

年間インフレ率は-2.78 sextillion%、すなわち27垓%。前のエントリーで897垓%とかいう数字が出てしまったのでなんか収束したように思えますけど、思い直せば正常な値ではないですよね。垓という数字が経済で使われるのは。つまりちょっと前のものすごくひどいから、すごくひどいに変化したというくらい。


5億ドル札発行の1週間後に100億ドル札


そして12月12日のニュース。

■時事ドットコム:超インフレのジンバブエ、5億ドル札を導入=価値は900円ほど ※リンク切れ

価値は10米ドル(約900円)程度ということ。
ジンバブエでは7月、インフレ率が2億3100万%と推計されたが、現在はもっと高いとみられている。今月4日に1億ドル札(写真)が導入され、当初は14米ドル(約1250円)相当の価値があったが、約1週間後の今では50セント(約45円)以下の値打ちしかない。  現金不足のため国内の銀行では1週間に1度しか現金を引き出せない上、引き出し限度額も設けられている。銀行での行列は日常風景となり、人々は何時間もかけて現金を引き出すものの、それでも1日の必要額には足りない。翌日の引き出しのため、銀行前で野宿する人々もいる。


しかし、これをさらに驚く出来事が。それはほんの一週間後。

■CNN.co.jp:「100億ドル」紙幣を発行 経済崩壊、コレラ禍のジンバブエ ※リンク切れ

つまり一週間で5億ドル紙幣から一気に100億ドル紙幣の発行に至ってしまったわけです。ちなみに一週間前には5億ジンバブエドルで10米ドル(約900円)程度の価値だったのに、この時点では100億ドルで20米ドル(約1800円)相当の価値とされています。つまり通貨価値が1週間で1/10になっていると。


病気や食糧不足が深刻


ただ、こちらの国はこの経済状況だけでも十分ショックなのに、上のニュースだとコレラが流行しているということ。国連によれば今年8月からのコレラ死者が1000人を超えているそうです。さらに食糧難も深刻に。一刻も早い対策が望まれます。

■参考:栄養失調の子供激増、食糧支援必要と ジンバブエ情勢でNGO(CNN.co.jp) ※リンク切れ


しかし、当のムカベ大統領は……

■CNN.co.jp:ジンバブエ大統領、「米国と西欧は能なしのバカ」と発言

…………。


→Next
ここ最近のジンバブエの動きをまとめてみる : Timesteps
2009年のジンバブエはどうなっているのか : Timesteps
2010年のジンバブエはどうなっているのか : Timesteps