「Lモード」というもの、ご存じですか?
なんかDocomoのiモードに似ているな、と思った方は惜しい。実はこれ、NTTドコモではなく、NTT東日本と西日本が提供していたサービスなのです。
「していた」としていることから、既に過去形ですが。

ClkerFreeVectorImages | Pixabay
さて、どういうサービスかというと、簡単に言えばiモードのようなものを、そのまま固定電話につけた感じ。これが始まったのは、2001年6月。その当時急速な普及を見せていた携帯電話と、それの特徴であるiモード、とりわけメール機能を、携帯電話を持っていない層にも浸透させようとした感じでしょう。
しかし当時から思っていました。「それならパソコンか、携帯買うかにすればいいんじゃないの?」と。
それは当たりだったようで、事実上ほとんど普及しませんでした。それはそもそも携帯電話の普及が爆発的だったことがあるでしょう。つまりLモードの機能を使いたいと思う人は携帯を買うかパソコンを買えばいいし、それを必要としない人はもともとLモードなんていらないと。つまりただの「持ち運びが出来ないiモード」となってしまった感じなのですよね。あと、iモードでパケット定額制が普及してきたのに対して、こちらは従量課金だったという問題もあるようです。
そして、2006年11月30日新規受付を終了、サービス自体も2010年3月31日に終了。
■参考:Lモード - Wikipedia
ちなみにこんな感じになってしまったLモードですが、NTTは普及に自信があったのか、Lモード対応の公衆電話なんてのもありまして、Lモードカードなんてのも発行されていたようです。が、結局はLモードの末路と同じく。しかし2006年頃になると、既に公衆電話さえ携帯電話に押されて減少していましたね。
ちなみにLモード以前にもこのような情報端末のサービスはありました。そのひとつが「キャプテンシステム」というもの。これはまだNTTが電電公社と呼ばれた時代から画面、つまり視覚による情報配信を目的として進められたもの。未来の情報配信システムとして開発が進められ、1980年代から商用利用も始まりましたが、1990年代にはインターネットの普及で縮小され、そして消滅してしまいました。
■キャプテンシステム
雰囲気は、今現在でもキャプテンシステムがある松江観光事典にて。
■CAPTAIN INDEX
このように携帯電話普及の影では、こういったものもあったのですよね。しかし(たぶん)無駄ではなく、こういった失敗を踏み越えて現在があるのだと思います。ですから、未だ町でよく見かけるISDN対応の公衆電話を見ても、笑わないでください。ISDNだってADSL普及まではインターネット黎明期を支えたものなのだから。
なんかDocomoのiモードに似ているな、と思った方は惜しい。実はこれ、NTTドコモではなく、NTT東日本と西日本が提供していたサービスなのです。
「していた」としていることから、既に過去形ですが。

ClkerFreeVectorImages | Pixabay
「iモード」とほぼ同時期に生まれた「Lモード」というもの
さて、どういうサービスかというと、簡単に言えばiモードのようなものを、そのまま固定電話につけた感じ。これが始まったのは、2001年6月。その当時急速な普及を見せていた携帯電話と、それの特徴であるiモード、とりわけメール機能を、携帯電話を持っていない層にも浸透させようとした感じでしょう。
しかし当時から思っていました。「それならパソコンか、携帯買うかにすればいいんじゃないの?」と。
Lモード、5年余りで終了へ
それは当たりだったようで、事実上ほとんど普及しませんでした。それはそもそも携帯電話の普及が爆発的だったことがあるでしょう。つまりLモードの機能を使いたいと思う人は携帯を買うかパソコンを買えばいいし、それを必要としない人はもともとLモードなんていらないと。つまりただの「持ち運びが出来ないiモード」となってしまった感じなのですよね。あと、iモードでパケット定額制が普及してきたのに対して、こちらは従量課金だったという問題もあるようです。
そして、2006年11月30日新規受付を終了、サービス自体も2010年3月31日に終了。
■参考:Lモード - Wikipedia
Lモード対応公衆電話
ちなみにこんな感じになってしまったLモードですが、NTTは普及に自信があったのか、Lモード対応の公衆電話なんてのもありまして、Lモードカードなんてのも発行されていたようです。が、結局はLモードの末路と同じく。しかし2006年頃になると、既に公衆電話さえ携帯電話に押されて減少していましたね。
数々の大成しなかった製品を乗り越えて今がある(のだと思う)
ちなみにLモード以前にもこのような情報端末のサービスはありました。そのひとつが「キャプテンシステム」というもの。これはまだNTTが電電公社と呼ばれた時代から画面、つまり視覚による情報配信を目的として進められたもの。未来の情報配信システムとして開発が進められ、1980年代から商用利用も始まりましたが、1990年代にはインターネットの普及で縮小され、そして消滅してしまいました。
■キャプテンシステム
雰囲気は、今現在でもキャプテンシステムがある松江観光事典にて。
■CAPTAIN INDEX
このように携帯電話普及の影では、こういったものもあったのですよね。しかし(たぶん)無駄ではなく、こういった失敗を踏み越えて現在があるのだと思います。ですから、未だ町でよく見かけるISDN対応の公衆電話を見ても、笑わないでください。ISDNだってADSL普及まではインターネット黎明期を支えたものなのだから。