本日は8月6日、広島の原爆投下から70年になります。
さて、そこで今日はその広島の原爆投下に関係した話題を書いてみることにします。
それは、戦中戦後の広島を扱ったマンガ『はだしのゲン』と、それについて学校の図書館にわき起こった数年前の閉架騒動について。
A-Bomb Dome (原爆ドーム) / Imahinasyon Photography
多くの方はご存じと思われますが、再確認がてら『はだしのゲン』とは何かというところから。
もともとは『週刊少年ジャンプ』にて1973年から連載されていたマンガで、戦中~戦後の広島を舞台とした、少年ゲンの生き様のマンガです。
ジャンプでの掲載終了後も、機関誌など掲載誌を転々としながら1987年に第一部が完結しました。
特徴としては、作者である故中沢啓治氏の体験が色濃く出ているため、そしてその状況が戦争、原爆、そして終戦の混乱に直面するため、かなり生々しい描写などが存在します。
さて、このマンガは反戦や反軍国主義的なものが数多く出てくること(戦争&原爆を体験したゲンを主人公にしている以上は必然的にそうなるでしょうが)、さらにその描写で一部キツめと思われるものも出てくることから、作品に異議を唱える人がおりました。しかし戦争や原爆の悲惨さを伝えるものとして浸透し、学校の図書館でも置かれる数少ないマンガの一つとして有名になります。
はだしのゲン 1:中沢啓治
Contemporary Japanese Literature at Penn / pennjapanesecollection
しかし2013年8月、『はだしのゲン』に関してとある報道がなされました。それは松江市の教育委員会がこの『はだしのゲン』を市内の全小中学校に対し、児童に貸し出さないよう閉架扱いにすることを要請し、それに応じて学校図書室の本棚から消えている、というもの。
■(archive)はだしのゲン:松江市教委、貸し出し禁止要請「描写過激」- 毎日jp(毎日新聞)
報道記事によると、それは2012年8月、市民から「間違った歴史認識を植え付ける」として学校図書室から撤去を求める陳情が市議会に提出されたことに始まります。そして12月の本会議で全会一致で不採択となったものの、その後市教委が漫画の内容を改めて確認した結果、「首を切ったり、女性への性的な乱暴シーンが小中学生には過激」と判断し、その月の校長会でゲンを閉架措置とし、できるだけ貸し出さないよう口頭で求めたとのことです。それにより、市内の小中学校49校のうちゲンを全巻保有していた39校全てが閉架措置を取ったとのことです。
以下、当時取材のTwitterがまとめられたもの。
■「はだしのゲン閉架」について松江市で何が起こっていたか - Togetterまとめ
これにより表現の自由、図書館の自由などの観点から論議が巻き起こります。日本図書館協会からも学校図書館の自由な利用が歪むことが深く懸念されるとして、それについての声明が出されました。
■中沢啓治著「はだしのゲン」の利用制限について(要望)
■松江市教育委員会による「はだしのゲン」学校図書室閉架問題について: 極東ブログ
しかし市教委は8月26日に開いた教育委員の臨時会議の中で「手続きに不備があった」として、学校現場に求めていた閲覧制限を撤回し、学校の自主性に任せることになりました。
■『はだしのゲン』閲覧制限を撤回 松江市教育委員会
ちなみにこの時の報道における騒動で、鳥取市立中央図書館でも同じような事例があったことが発覚しています。
さて、このような騒動がありつつも閉架取り消しとなったのですが、同じような陳情が他の自治体にも出されていたことが順次発覚します。
たとえば練馬区には2013年10月に陳情として「「はだしのゲン」の教育現場からの撤去を求める陳情」が出されておりました
これについては、12月の委員会で不採択となります。
■教育委員会(会議)の動き(平成25年10月):練馬区公式ホームページ
■練馬区教育委員会にて、『はだしのゲン』撤去求める陳情、不採択に! - なんくるブログ - Yahoo!ブログ
しかしそのほかの自治体にも同じような陳情が出されておりました。東京都教育委員会もそうですが、これも2014年1月に不採択となったようです。
■2014 『はだしのゲン』問題と資料集: 東京都教育委員会 『はだしのゲン』の教育現場からの撤去を求める請願などが退けられました。
また、神奈川県議会では、2014年2月27日、新しい歴史教科書をつくる会神奈川県支部」が、県条例で定める有害図書への指定や、子供の発達段階に応じた閲覧への配慮を求める陳情を県議会に提出ていたという報道がなされました。
その結果、3月に県議会で有害図書指定、次いで陳情も不了承とされました。
■(archive)「はだしのゲン」を有害図書に 新しい歴史教科書をつくる会神奈川県支部が陳情 - MSN産経ニュース
そのあとNHKニュースで報じられたところによりますと、東京の区部やそれ以外で黙されいたようです。
■「はだしのゲン」東京など13自治体に撤去要請
■(archive)はだしのゲン宮城でも要請 - NHK 東北 NEWS WEB
全部のまたは一部の陳情に何らかの関係があるのかは不明。
しかし判明している限りは、それらは全て不採択となったようです。
Library. / MIKI Yoshihito (´・ω・)
その後3月20日、今度は大阪府泉佐野市の小中学校において、図書室からはだしのゲンが回収されていたという報道がなされます。これは同作品を差別的と問題視した千代松大耕市長の意向を受けてのものとされ、校長会は反発したものの、市長の意向を理由に中藤辰洋教育長が撤回を拒否し、応じたということ。
これだと松江市の件と同じですが、ここで更に問題になったのは、「閲覧記録を確認するなどして読んだ子を特定し、個別に指導できないかと打診したという話があったこと。これは「図書館の自由に関する宣言」における「図書館は利用者の秘密を守る」という条項にも抵触するものであるので、そこが一部で物議を醸し出しました。
結局方針は撤回され、『はだしのゲン』は各学校に返却されたようです。
余談ですが、これに関して「そんなにはだしのゲンが読まれるのがイヤなら図書室に大量にマンガを置けばよいのに」というのがあり、なるほどと思いました。そういえば自分の時もこれとかまんが日本の歴史くらいしか学校にはなくて、貸し出しでの奪い合いになっていたので。
■(archive)「なぜゲンだけなのか」 回収協力の校長「悔やんでる」:朝日新聞デジタル
■参考:泉佐野市教育長、小学校に対し「はだしのゲンを読んだ子を特定できないか」と打診していたことが明らかに | スラド YRO
それから1年、『はだしのゲン』に関して特に何か起こったということは聞きません。最近あったのは、海外で出版される関係のニュースが主です。
■アメリカの出版社が英語版「はだしのゲン」を全米に広めるプロジェクト Kickstarterで出資者募集 - ねとらぼ
■『はだしのゲン』完全版がスペインで初刊行 - ITmedia eBook USER
ただ、『はだしのゲン』に否定的な意見も見られます。
最近では、産経新聞においてこのような記事が出されました。
■【日本人の座標軸(45)】どうしても許せない… 図書館に並ぶ漫画「はだしのゲン」(1/3ページ) - 産経WEST
何かの作品においてどういう印象を持つのかというのは個人の自由であると思います。『はだしのゲン』においても、その過激な描写部分に嫌悪感を持ってしまう人がいても、それは個人の感想である限り、自由の範疇でしょう(たとえ『はだしのゲン』そのものであっても、肯定的評価を強制することは、かえって矛盾を引き起こすことになるでしょうし)。
しかしながら、それらとは別にこれらの図書館からの撤去が問題であったのは、多くの場合それらが上からの力で、関係する人(教師、親、そして何より子ども)の意見をほとんどふまえることなく急にそれも広く告知せず行われたことだと考えます。
どのような思想を持っていたとしても、思想を収納する図書館への介入は慎重に行われなければなりません。それが「子どもの教育のため」という名目で出されていたとしても、それが絶対的もはなり得ないと思います。
教育的配慮を考えるのは大切かもしれませんが、それが独善的に、一方的に行われた場合、何より本よりその行為自体が教育に対して真逆に悪影響を与える可能性だってあります。何も『はだしのゲン』だから、というのではなく、ほとんどの本にも同じことが言えるのではないでしょうか。たとえそれは逆の立場にあっても。
それに子どもにだって判断力はあるし、どのみちそれを育成しなければいけないということをふまえて、可能な限りはそれに委ねてみるのもまた大切ではないかと思うのです。思い返せば自分だって児童~学生時代に読んでいたマンガや本、全部を鵜呑みにしたり肯定したりせず、取捨選別して読んでましたし、そういうように自分で考える力をつけるのもまた、教育でしょう。
まあもっとも、子どもってすでに『はだしのゲン』やそれに類するものを大人が思うほどものすごく重く受け止めている訳ではないような気がするのですけど(軽く受け止めているわけでもないとは思うけど)。なんというか、大人が過度に子どもに影響を与えるとか受け止めすぎて、それで撤去とか騒ぎになっているような気もします(最も過度に受け止めておらず、影響のありなし関係なしに己の思想の独善で行われていたらそれはそれで問題ですが)。
ネット上でもそのインパクトのあるネタや台詞を使ってのAAやらコピペ文やらコラのほうが圧倒的に目にする気はするのですが。少なくとも若い人が目に触れる環境では。重大に受け止めすぎてる人がそんな多かったら出来ない芸当と思うのですけどね。
■参考:はだしのゲン - 新・マンガ総合AA保管庫
ただ、こういうネタとして受け取り、表現できる環境があることが、平和の表われだと思ったりもします。
さて、そこで今日はその広島の原爆投下に関係した話題を書いてみることにします。
それは、戦中戦後の広島を扱ったマンガ『はだしのゲン』と、それについて学校の図書館にわき起こった数年前の閉架騒動について。
A-Bomb Dome (原爆ドーム) / Imahinasyon Photography
『はだしのゲン』とは何か
多くの方はご存じと思われますが、再確認がてら『はだしのゲン』とは何かというところから。
もともとは『週刊少年ジャンプ』にて1973年から連載されていたマンガで、戦中~戦後の広島を舞台とした、少年ゲンの生き様のマンガです。
ジャンプでの掲載終了後も、機関誌など掲載誌を転々としながら1987年に第一部が完結しました。
特徴としては、作者である故中沢啓治氏の体験が色濃く出ているため、そしてその状況が戦争、原爆、そして終戦の混乱に直面するため、かなり生々しい描写などが存在します。
さて、このマンガは反戦や反軍国主義的なものが数多く出てくること(戦争&原爆を体験したゲンを主人公にしている以上は必然的にそうなるでしょうが)、さらにその描写で一部キツめと思われるものも出てくることから、作品に異議を唱える人がおりました。しかし戦争や原爆の悲惨さを伝えるものとして浸透し、学校の図書館でも置かれる数少ないマンガの一つとして有名になります。
はだしのゲン 1:中沢啓治
松江市学校図書館における『はだしのゲン』閉架騒動
Contemporary Japanese Literature at Penn / pennjapanesecollection
しかし2013年8月、『はだしのゲン』に関してとある報道がなされました。それは松江市の教育委員会がこの『はだしのゲン』を市内の全小中学校に対し、児童に貸し出さないよう閉架扱いにすることを要請し、それに応じて学校図書室の本棚から消えている、というもの。
■(archive)はだしのゲン:松江市教委、貸し出し禁止要請「描写過激」- 毎日jp(毎日新聞)
報道記事によると、それは2012年8月、市民から「間違った歴史認識を植え付ける」として学校図書室から撤去を求める陳情が市議会に提出されたことに始まります。そして12月の本会議で全会一致で不採択となったものの、その後市教委が漫画の内容を改めて確認した結果、「首を切ったり、女性への性的な乱暴シーンが小中学生には過激」と判断し、その月の校長会でゲンを閉架措置とし、できるだけ貸し出さないよう口頭で求めたとのことです。それにより、市内の小中学校49校のうちゲンを全巻保有していた39校全てが閉架措置を取ったとのことです。
以下、当時取材のTwitterがまとめられたもの。
■「はだしのゲン閉架」について松江市で何が起こっていたか - Togetterまとめ
これにより表現の自由、図書館の自由などの観点から論議が巻き起こります。日本図書館協会からも学校図書館の自由な利用が歪むことが深く懸念されるとして、それについての声明が出されました。
■中沢啓治著「はだしのゲン」の利用制限について(要望)
■松江市教育委員会による「はだしのゲン」学校図書室閉架問題について: 極東ブログ
しかし市教委は8月26日に開いた教育委員の臨時会議の中で「手続きに不備があった」として、学校現場に求めていた閲覧制限を撤回し、学校の自主性に任せることになりました。
■『はだしのゲン』閲覧制限を撤回 松江市教育委員会
ちなみにこの時の報道における騒動で、鳥取市立中央図書館でも同じような事例があったことが発覚しています。
各自治体での『はだしのゲン』撤去陳情発覚
さて、このような騒動がありつつも閉架取り消しとなったのですが、同じような陳情が他の自治体にも出されていたことが順次発覚します。
たとえば練馬区には2013年10月に陳情として「「はだしのゲン」の教育現場からの撤去を求める陳情」が出されておりました
これについては、12月の委員会で不採択となります。
■教育委員会(会議)の動き(平成25年10月):練馬区公式ホームページ
■練馬区教育委員会にて、『はだしのゲン』撤去求める陳情、不採択に! - なんくるブログ - Yahoo!ブログ
しかしそのほかの自治体にも同じような陳情が出されておりました。東京都教育委員会もそうですが、これも2014年1月に不採択となったようです。
■2014 『はだしのゲン』問題と資料集: 東京都教育委員会 『はだしのゲン』の教育現場からの撤去を求める請願などが退けられました。
また、神奈川県議会では、2014年2月27日、新しい歴史教科書をつくる会神奈川県支部」が、県条例で定める有害図書への指定や、子供の発達段階に応じた閲覧への配慮を求める陳情を県議会に提出ていたという報道がなされました。
その結果、3月に県議会で有害図書指定、次いで陳情も不了承とされました。
■(archive)「はだしのゲン」を有害図書に 新しい歴史教科書をつくる会神奈川県支部が陳情 - MSN産経ニュース
そのあとNHKニュースで報じられたところによりますと、東京の区部やそれ以外で黙されいたようです。
要請があった自治体は、北海道、札幌市、仙台市、東京都、千代田区、新宿区、港区、大田区、豊島区、練馬区、文京区、大阪市、鳥取市の13の自治体。このほか、撤去を求める意見書が寄せられたのは、仙台市議会、中野区議会、足立区議会、神奈川県議会、松江市議会、高知市議会、鹿児島県議会
■「はだしのゲン」東京など13自治体に撤去要請
■(archive)はだしのゲン宮城でも要請 - NHK 東北 NEWS WEB
全部のまたは一部の陳情に何らかの関係があるのかは不明。
しかし判明している限りは、それらは全て不採択となったようです。
大阪府泉佐野市でも図書室から『はだしのゲン』撤去
Library. / MIKI Yoshihito (´・ω・)
その後3月20日、今度は大阪府泉佐野市の小中学校において、図書室からはだしのゲンが回収されていたという報道がなされます。これは同作品を差別的と問題視した千代松大耕市長の意向を受けてのものとされ、校長会は反発したものの、市長の意向を理由に中藤辰洋教育長が撤回を拒否し、応じたということ。
これだと松江市の件と同じですが、ここで更に問題になったのは、「閲覧記録を確認するなどして読んだ子を特定し、個別に指導できないかと打診したという話があったこと。これは「図書館の自由に関する宣言」における「図書館は利用者の秘密を守る」という条項にも抵触するものであるので、そこが一部で物議を醸し出しました。
結局方針は撤回され、『はだしのゲン』は各学校に返却されたようです。
余談ですが、これに関して「そんなにはだしのゲンが読まれるのがイヤなら図書室に大量にマンガを置けばよいのに」というのがあり、なるほどと思いました。そういえば自分の時もこれとかまんが日本の歴史くらいしか学校にはなくて、貸し出しでの奪い合いになっていたので。
■(archive)「なぜゲンだけなのか」 回収協力の校長「悔やんでる」:朝日新聞デジタル
■参考:泉佐野市教育長、小学校に対し「はだしのゲンを読んだ子を特定できないか」と打診していたことが明らかに | スラド YRO
図書館の本の撤去は慎重を期さなければいけない
それから1年、『はだしのゲン』に関して特に何か起こったということは聞きません。最近あったのは、海外で出版される関係のニュースが主です。
■アメリカの出版社が英語版「はだしのゲン」を全米に広めるプロジェクト Kickstarterで出資者募集 - ねとらぼ
■『はだしのゲン』完全版がスペインで初刊行 - ITmedia eBook USER
ただ、『はだしのゲン』に否定的な意見も見られます。
最近では、産経新聞においてこのような記事が出されました。
■【日本人の座標軸(45)】どうしても許せない… 図書館に並ぶ漫画「はだしのゲン」(1/3ページ) - 産経WEST
何かの作品においてどういう印象を持つのかというのは個人の自由であると思います。『はだしのゲン』においても、その過激な描写部分に嫌悪感を持ってしまう人がいても、それは個人の感想である限り、自由の範疇でしょう(たとえ『はだしのゲン』そのものであっても、肯定的評価を強制することは、かえって矛盾を引き起こすことになるでしょうし)。
しかしながら、それらとは別にこれらの図書館からの撤去が問題であったのは、多くの場合それらが上からの力で、関係する人(教師、親、そして何より子ども)の意見をほとんどふまえることなく急にそれも広く告知せず行われたことだと考えます。
どのような思想を持っていたとしても、思想を収納する図書館への介入は慎重に行われなければなりません。それが「子どもの教育のため」という名目で出されていたとしても、それが絶対的もはなり得ないと思います。
教育的配慮を考えるのは大切かもしれませんが、それが独善的に、一方的に行われた場合、何より本よりその行為自体が教育に対して真逆に悪影響を与える可能性だってあります。何も『はだしのゲン』だから、というのではなく、ほとんどの本にも同じことが言えるのではないでしょうか。たとえそれは逆の立場にあっても。
それに子どもにだって判断力はあるし、どのみちそれを育成しなければいけないということをふまえて、可能な限りはそれに委ねてみるのもまた大切ではないかと思うのです。思い返せば自分だって児童~学生時代に読んでいたマンガや本、全部を鵜呑みにしたり肯定したりせず、取捨選別して読んでましたし、そういうように自分で考える力をつけるのもまた、教育でしょう。
まあもっとも、子どもってすでに『はだしのゲン』やそれに類するものを大人が思うほどものすごく重く受け止めている訳ではないような気がするのですけど(軽く受け止めているわけでもないとは思うけど)。なんというか、大人が過度に子どもに影響を与えるとか受け止めすぎて、それで撤去とか騒ぎになっているような気もします(最も過度に受け止めておらず、影響のありなし関係なしに己の思想の独善で行われていたらそれはそれで問題ですが)。
ネット上でもそのインパクトのあるネタや台詞を使ってのAAやらコピペ文やらコラのほうが圧倒的に目にする気はするのですが。少なくとも若い人が目に触れる環境では。重大に受け止めすぎてる人がそんな多かったら出来ない芸当と思うのですけどね。
■参考:はだしのゲン - 新・マンガ総合AA保管庫
ただ、こういうネタとして受け取り、表現できる環境があることが、平和の表われだと思ったりもします。