以前書ききれなかったもの続きになります。
前編はこちら。

東日本大震災直前のニュースはそれからどうなったのか・前編 : Timesteps

九州新幹線さくら!デザインかっけぇーーー
九州新幹線さくら!デザインかっけぇーーー / veroyama



九州新幹線鹿児島ルート開通


2011年3月12日、九州新幹線の博多駅 - 新八代駅間が開業し全線開業します。しかし時は震災の直後。路線には影響はなかったのですが、行なわれる予定だったJR主催の式典は中止、他観光地などのイベントも多くが自粛となりました。

その時期、CMも作られ、異例の180秒バージョンなどもあったそうですが、自粛のために放映されなくなったようです。ただし後にYouTubeなどで人気が出て、現在公開されています。



そして震災から一ヶ月後には、震災の影響か当初の見込みより利用客は伸びていなかった模様。
ただし、ゴールデンウィークには自由席の乗車率が142%になるなど混雑が、利用客は上昇傾向にある様子です。

東北も大変ですが、九州も新燃岳や宮崎の口蹄疫、鳥インフルエンザなどいろいろ大変なことが近年立て続けに起きているので、東北同様こちらも新幹線の開業などにより産業が盛んになってほしいところです。

九州新幹線全面開通・幻のCM「You Tube」で再生80万回 (1/2) : J-CASTテレビウォッチ


秋葉原通り魔事件裁判判決


秋葉原無差別殺傷事件から2年、献花台には多くの花
秋葉原無差別殺傷事件から2年、献花台には多くの花 / fukapon


2008年6月8日、歩行者天国の秋葉原にトラックで突っ込んだ上にナイフを振り回し、死者7名、負傷者10名を出した凄惨な事件がありました。
この事件の犯人である加藤智大被告の東京地裁が3月24日にあり、「全く落ち度のない被害者たちの命を奪った人間性の感じられない残虐な犯行だ。死刑を選択せざるをえない」と指摘し、死刑が言い渡されたとのこと。
その後、控訴したということです。

尚、この事件以降中止となっていた秋葉原の歩行者天国については、4月より試験的に再開されました。

秋葉原通り魔事件の加藤智大被告に死刑判決、東京地裁 - 裁判関連ニュースブログ
秋葉原無差別殺傷事件、加藤智大被告が控訴 : J-CASTニュース
秋葉原中央通り歩行者天国、再開へ-大震災発生から約1カ月 - アキバ経済新聞


伊達直人から始まる寄付運動


school bag / ランドセル
school bag / ランドセル / Kanko*


昨年のクリスマス、タイガーマスクの主人公である「伊達直人」という名義で、群馬県の児童施設にランドセルが送られました。それを皮切りに全国の施設に対し、伊達直人ほかキャラクターの名前や匿名での寄付が相次ぎました。
これらは、寄付の身元が判明したところと、以前匿名のままだったところの両方のパターンがある模様。 
 
ここ1ヶ月くらいの報道では、タイガーマスクとかはあまり聞かなくなりました。ただ、ルパン三世など若干はあった模様。もしかしたら報道されていないだけでもっとあったかもしれませんが。

伊達直人名義では出ずとも、最近は震災地に義援金を送る動きは広がっており、寄付をするという行為自体は続いています。だとすると、この伊達直人からの動きは潜在的に続いているとも言えるでしょう。
ただ震災地に多くの義援金が行くこと自体はもちろんそれでよいのですが、大きな報道に流され、児童施設やその他の場所への寄付が忘れられなければよいなと思います。

今なお「タイガーマスク」現象|WEB TOKACHI-十勝毎日新聞


iPad2国内発売延期



iPad2 screen / paulswansen


Appleは当初、iPadの新バージョン、iPad2の国内発売を3月25日としていましたが、震災の発生により発売延期を決定しました。同時にiTunesで世界の有志アーティストによる音楽販売などによる義援金活動を展開。

その後、約一ヶ月後の4月28日、日本でも発売されました。


アナログ放送停波まで3ヶ月を切る


地デジチューナー IO-DATA GV-MC7HZ3
地デジチューナー IO-DATA GV-MC7HZ3 / Laineema


2011年7月24日にアナログ放送が停波するので、あと3ヶ月を切っているのですが、なんとなくその実感が去年の今頃よりもさらに薄くなっている気がするのは気のせいでしょうか。
それはともかく、このアナログ停波も震災の影響を受けており、総務省は岩手、宮城、福島の3県でアナログ停波を延期を打ち出しました。

岩手、宮城、福島の3県でアナログ停波を延期 -AV Watch


実は今日はもう少し書こうと思ったのですが(具体的には口蹄疫、鳥インフルエンザ等々)、これらを調べていると短文で書くよりもっと踏み込んで書いた方が良いと判断したので、日を改めて新しいエントリーで書こうと思います。



隠れがちなニュースを語る必要性


前編、後編と震災の影に隠れたニュースについて書いてきましたが、これらのニュースは大きな震災の影で報道されたり語られる時間が少なくなったが故に多くの人に忘れられがちになったわけですが、これは危険なように思えます。というのは現在進行形の震災のニュース自体、時間が経ったりそれ以上に人目を惹く(大きなとか重大なとは限らず)ニュースがあった場合、影に隠れてしまう可能性があるので。

もちろん常にすべてのニュースを忘れずに注目するのは不可能です。ただ、時間や他の出来事によって相対的にニュースの注目度が左右されるのではなく、その重要性を判断する、それぞれの絶対的な基準が必要なのではないかと思うわけです。

震災はまだ起きてから2ヶ月ですが、これからが的確な報道や国民の注目度が問われる時期なのかもしれません。