通信回線として、かつて一世を風靡したADSL。その本元であるNTT東日本、西日本ののフレッツ・ADSLが、2023年に終了するとのこと。新規申し込みは2016年6月30日にすでに終了している。

「フレッツ・ADSL」、一部エリア除き2023年に提供終了 - ITmedia NEWS
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フレット光がスタートしたのは、2000年。当時は64KbpsのISDNでも54Kのモデムと比べて早いと言われていた時代で、その当時価格もたいして高くなく、1.5Mbpsも出るADSLはネットユーザーにとってかなり魅力的な存在だった。しかし、真価はそこではなく、いくら使っても通信費が定額というところだったろう。テレホーダイなどで電話代を気にしていたユーザーからはかなりの魅力だった。
IT革命と呼ばれるものが始まったのも、このあたりからだろう。まあ行きすぎてYahoo! BBがネットが何かを知らないような人にまでもモデム配りまくっていたのが問題になったりしていたが。

ただ、今となっては100MbpsのFTTHなどが台頭し、時代遅れのものとなってしまった。それでも低額だったのは魅力で、かなり持ちこたえたものだ。
明らかに一時代を作ったものだったろう。

 
気になるのは、まだ光回線が未整備な地域。ただ、それらはまだ提供を終了することなないようなので、いきなり情報の分断が起きることはなさそうだ。
でも、いずれ保てなくなる時はくるわけで、その時に取り残された、おそらく数%の人は、IT社会となったその時代でどうなるのかという懸念はある。