2011年に日本で起こった重大な出来事と言えば、ほとんどの方は東日本大震災及びそこから生じた原発問題はじめ数々の出来事を思い浮かべるでしょう。そしてその様子は連日報道されていました。まさに2011年は日本全体が東日本大震災関連の出来事で埋め尽くされたと言ってよいでしょう。そしてそれは今日でもまだ続いています。

しかし、その戦後最大クラスと言われるような大きな出来事の影で流されるように、報じられること、また人々の記憶に残ることが減ってしまったニュースというものも存在します。そこで色々調べてみると、ああ、こんなことあったなあというものが大小含めていろいろありました。

というわけで、2011年に起きた主な事を1月から順番にピックアップしてゆこうと思います。そしてそれらの出来事について、このブログの主旨のひとつである「ニュースのそれから」に沿って、わかる範囲で書いていこうと思います。ただいっぺんに1年分を書くと長すぎるので、とりあえず国内の上半期分からで。

※2016年1月12日、若干追記。
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DSC_5684 / OKAMOTOAtusi



新燃岳噴火(1月~)



Shinmoe-dake Volcano Erupts on Kyushu / NASA Goddard Photo and Video


2011年1月末、九州の新燃岳が噴火。約1150人に避難勧告が出る事態となります。その後数ヶ月にわたり爆発による衝撃によるガラス破壊や振動、それに大量の降灰による交通網の麻痺や農作物の影響が周辺自治体に出ます。とりわけ降灰は長く続き、住民を悩ませたようです。

そして2012年春以降縮小の兆しを見せ、6月末、ようやく火山噴火予知連から「活動が低下している」と通達があり、警戒範囲が2キロに縮小されました。


大相撲八百長問題(2月)



IMG_2908.JPG / yamakk


2011年2月2日、それ以前に起こった野球賭博問題において、力士から押収された携帯から八百長の存在が確認出来るメールが発見。警察から相撲協会に伝えられ、調査が開始。その結果調査において大勢の八百長行為が発覚。

それにより明らかになった八百長を行っていた力士に引退勧告、もしくは解雇を行い、管理責任として親方も委員から主任に降格となります。その数は40名以上にも上り、暴行死事件、野球賭博からの連続して大相撲界の大不祥事となり、一気に信用を失うこととなってしまいました。

ただ、これを不服として裁判所に解雇無効を訴えた力士もおりました。

また、予定されていた春場所(3月場所)も中止になることが決まりました。ただ、予定通り春場所が行われたとすれば3月の中旬、大震災の直後でしたので、それでも中止になっていた可能性はありますが。
5月場所に関しては、技量審査場所という位置づけにおいて、NHKでの放映が行われずに開催されました。
 
その後は通常通り開催され、無気力相撲を八百長と見なすなどの監視体制を計るなどの八百長防止対策がとられているようです。
尚、管理責任で主任に降格の処分を受けた親方は、今年5月に役職に復帰しています。

ちなみに、この時に大臣発言などで話題となった日本相撲協会の公益法人化は、2013年11月までに再認定される必要があり、それがされなかった場合には両国国技館の没収の可能性もあるとのことです。

※2016/1/12追記
2014年1月28日に、公益財団法人の認定を受けました。現在の名称は「公益財団法人日本相撲協会」となっています。


京大受験生カンニング騒動(2月)



Kyoto University - 1 / isado


2月に行なわれた京大入試において、試験日の26日、問題が試験時間中にYahoo!知恵袋に投稿されるというカンニング疑惑事件が発生。その後京大が偽計業務妨害として警察に届けます。

警察の捜査の結果、仙台市に住む19歳の予備校生が逮捕されました。

ただ、このカンニング行為がそもそも偽計業務妨害罪を適用し事件化することが出来るか、メディアが騒いだから警察が動いたのではなど、学者などからも議論がありました。

いずれにしても、大震災が起きる直前までは、このニュースが新聞の一面を飾っていたのは、今になって思えば平和だったなと。
このあと、少年の審判は山形地裁で行われましたが、反省しているとして不処分となったようです。

余談ですが、今年の京大入試では、「精鋭達、知恵袋にて待機中」というおそらくジョークの垂れ幕がかけられておりました。折田先生像といい、本当に自由な校風だなと。

■参考:京大カンニング事件にみるこの国の劣化 ‐ 中村伊知哉 : アゴラ - ライブドアブログ
■参考:「カンニングを刑事事件したのはおかしい」なんて的はずれ!京大入試業務妨害事件「犯人逮捕」は間違っていない 玉井克哉東大教授(知的財産法)が緊急寄稿 | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]


東日本大震災及びそれに起因する一連の事件(3月11日)



IMG_4613 / OKAMOTOAtusi


一番最初に書いたように、2011年、いや戦後、もしかしたら1000年に一度クラスの大きな出来事と言ってもよいくらいでしょう。

起因する主な出来事としては「福島第一原発事故」、「都市部で物資不足に」、「ガソリン不足」、「計画停電」などなど。

ただ、これの詳細ここで書いてゆくと、それだけで今日のエントリーが終わるだけの量では済まず、他のことが書けなくなるので、本日は割愛しますが、東日本大震災及びその関連事項においては、必ず書かなくてはいけないように思うので、今後調べつつ色々書いてゆけたらと思っております。

今、言えることは、被災者の方(もっといえば日本人全員)にとっては震災というのは終わった過去の出来事ではなく、その影響はいまだに続いている場合が大半なのです。今もなお、生活面などで苦難を強いられている被災者がいることは強く覚えておくべきでしょう。


九州新幹線鹿児島ルート開通(3月12日)



九州新幹線 / norio.nakayama


3月、九州新幹線の博多駅 - 新八代駅間が開業し全線開業します。しかしそれは3月12日、まさに大震災の翌日、日本中がまだ混乱の渦にあった時でした。故に式典は中止、イベントも多数が自粛となります。

その折、九州新幹線のCMも自粛となったのですが、ネットで広まると大反響を起こします。そしてなんとカンヌ国際広告祭のアウトドア部門にて金賞、メディア部門にて銀賞を受賞することになりました。



利用状況については、開業後1年で博多駅 - 熊本駅間で896万人、熊本駅 - 鹿児島中央駅間で514万人を輸送したとのことです。

九州新幹線CM、カンヌ国際広告祭で金賞受賞 マイア・ヒラサワ「非常に光栄なこと」 ニュース-ORICON STYLE-
カンヌで金賞!幻になった九州新幹線CMの裏側 - NAVER まとめ


ソニーPSN障害(4月)



PlayStation Store Revamp? / William Hook


2011年4月21日、SCEのゲーム機におけるネットワーク、PlaystationNetwork(PSN)にアクセスできなくなる事態が発生。その原因は、17日より不正アクセスが発生したため、SCEでサービスを停止したことによるものでした。あとでわかったところによりますと、システムのSQLインジェクションに脆弱性があり、そこを突かれたとのこと。

その後4月27日不正アクセスがあった旨が発表され、氏名、住所、Eメールアドレス、生年月日、パスワード、オンラインIDなどが漏洩した可能性があると発表されました。また、クレジットカード番号については、確認はされていないものの、可能性の否定はできないとされました。

しかし、被害の規模の大きさに対し、発表が一週間以上もあとになったことが批判されました。

その後、PSNは停止。Storeでの買い物をはじめとして、ネットワークサービスが使えなくなります。SCEは早期再開を目指すものの、対策が講じられていないと経済産業省から許可下りないなどのことがあり、再開が遅れます。そして海外では、集団訴訟も発生しました。

尚、当初ハッカー集団アノニマスのメンバーがスペイン当局に犯人として逮捕されたとの報道がなされましたが、あれはDDos攻撃についての容疑であり、クラッキングについては証拠がなく、全員がすぐに保釈されたとのことです。

その後PSNは6月はじめに北米から復旧し、日本でも7月になってから復旧しました。その際にはおわびとして、いくつかのダウンロードゲームが無料提供されることとなります。

ただ、これを契機にPSNでの決済をクレジットカードから、コンビニなどで売っているプリペイドカードに変えたという人がわりといたそうです。

PlayStation®Network/Qriocity™をご利用の皆様へのお詫びとお願い| プレイステーション® オフィシャルサイト
ソニー:PSN障害による情報漏洩の規模を発表前日から知っていた(Kotaku Japan) - エキサイトニュース
「PlayStation Network」、国内で再開されていない理由とは - CNET Japan
ソニー<6758.T>、個人情報大量流出前にセキュリティー担当者を多数解雇=集団訴訟原告 | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters
「ソニーへの攻撃でアノニマス3人逮捕」について - Engadget Japanese


「焼肉酒家えびす」食中毒事件(4月)



ユッケ、ハラミ。 / torus


2011年4月21日、「焼肉酒家えびす」において食事をした客の体調不良が発生。原因は病原性大腸菌O111・O157による食中毒。結果、5人が死亡、24人が重症となってしまいます。

これについてはえびす経営元のフーズフォーラス社、また肉の卸元である大和屋商店双方においての衛生管理の不備が指摘されました。また、この件での社長会見が逆ギレ気味に応答したことで、さらに反感を煽った面もあるようです。
 
また、この焼き肉店はテレビで紹介され、そこで絶賛されたことで客を集めた面がありますが、それ故に当番組にも責任はないとかという声があがりました。

ユッケ集団食中毒事件、原因は社長のケチぶり | YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア) | 最上級を刺激する総合情報サイト | 1
逆ギレしたかと思うと涙の土下座 「集団食中毒」社長態度一変の理由 (1/2) : J-CASTニュース
紳助番組でユッケ食中毒店「深イイ」絶賛 - 芸能ニュース : nikkansports.com


その後4月6日付けで食中毒を起こした2店舗に対し無期限の営業禁止処分が下り、その後焼肉酒家えびすの全店舗が営業を停止。そのまま7月に廃業となり、同月フーズ・フォーラス社も清算して解散することになります。社長は2012年の4月末、自己破産を申請します。

その後店舗はヴイブリアンという店舗を持つスタンドサービスに売却されたのですが、今年5月末、原油価格高騰に伴う粗利減少に加え、ガソリンスタンド業界の競合激化から赤字店舗が増加したことによる資金繰りの悪化が原因で、民事再生法を申請することになりました。

この事件以降、生肉に対する規制指導が厳しくなり、生食用牛肉の処理に関する基準が2011年10月1日改訂され、熱湯などで表面から深さ1cmまでを加熱処理するなどの規程が盛り込まれることになりました。
また、生肉という点では、先日から牛のレバ刺が原則販売禁止になったのは記憶に新しいところです。

【食中毒ユッケ】焼肉酒家えびす→ブイブリアンで再開 フーズフォーラスからスタンドサービスへ経営移転 - NAVER まとめ
焼肉えびす買収のスタンドサービスが民事再生法申請 負債72億円 - MSN産経ニュース


その他


その他、ネットで調べたものとしては「伊達直人ランドセル寄付相次ぐ」(これは今年の冬も出ましたね)、「ブスリークス事件」、「iPad2登場」、「ニンテンドー3DS発売」、「PS Vita発売」といったゲームハードラッシュなど。
ちなみにこの半年に起きたことでもう一つ書こうと思っていたことがあったのですが、これはかなり興味深いことになっていたので個別エントリーとして設ける予定です。

次は、上半期海外編です。


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2011年に起こった主要事件を思い返してみる(海外上半期編) : Timesteps



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その他関連・参考

東日本大震災直前のニュースはそれからどうなったのか・前編 : Timesteps
東日本大震災直前のニュースはそれからどうなったのか・後編 : Timesteps

2011年 - Wikipedia
フーズ・フォーラス - Wikipedia
九州新幹線 (鹿児島ルート) - Wikipedia